2017年03月27日

ナチュラルターゲットカット

陽射しが強くなり雪解けがグングン進みそうですね。
弊社の冬の休業期間も残りわずか。
外仕事が出来て嬉しいような・・・
いよいよ忙しくなってかなしいような・・・

ま、個人的感想だけで言えば
嬉しい<<<<<かなしいなんですけど
だって、まだまだ外で元気に労働する心の準備ができてないですから

「もっとユックリしたていたい(*^_^*)」
おっと余計な事を書いてしまった。

さて、この度はナチュラルターゲットカットについての考察です。

枝 ナチュラルターゲットカット.bmp

この図の緑の線の位置で切る事をナチュラルターゲットカットといいます。この位置で枝をカットすればフラッシュカットのように幹部分を余計に傷つけることはありません。
またスタブカットのように切断後枯れてしまった枝が樹皮の発生を阻害する事もありません。


枝 樹皮が伸びる.bmp

残された幹と枝の組織からは切り口を塞ぐように樹皮が伸びてきて(上図の赤色)、他の2種類の切り方より格段に早く
切り口が樹皮で覆われます。


続いて写真で説明しましょう

IMG_4377.JPG

杉です。

Aはスタブカットで塞がる事が出来ません。

比べてBは綺麗にカットしてあるので樹皮が巻き込みを初めて切り口が塞がりつつある状態。
切り口は程なく綺麗に塞がってしまうでしょう。

IMG_4307.JPG

そしてエンジュの木です。
こんな風に塞がればOKです。

どうです?
切り口が可愛く塞がって
木へのダメージが少なく見えます。

ね!(^.^)
枝を落とす際には、少し気を使って
フラッシュターゲットカットを心掛けましょう。

数回に渡り
枝の落とし方について説明してきましたが、
1つ確認しておきますと、
ナチュラルターゲットカットが一番イイと書きましたが
枝は落とさないですめばもっといいです。無闇に切り詰めたり、枝を落としたりするのは控えましょう。

枝を落とさないで健全に育つなら楽々と枝を伸ばしてやりたいですね。

ただし我々樹木医も
地下部と地上部のバランスを確保したり、風圧、雪害の予防ため枝を減らす提案をする事も珍しくないですが・・・

む?


by みそ

posted by みそ at 12:13| Comment(0) | 樹木医
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