2017年03月15日

スタブカットはなぜ駄目か

枝 切り方名.bmp

Aで切るスタブカットは何故ダメなのか

ただ単に面倒くさいから枝を残して切ってしまう場合が多いと思いますが、
この枝はどうなるでしょうか?

樹種にもよりますが、枯れてしまって朽ちてしまう事が多いでしょう。

IMG_4318.JPG


こんな感じですね。
そしてこの枯れてしまった部分は次第に腐朽していきますが、
結構永い期間枯れたままの状態で残ってしまいます。

木にとってはこの切り口を早く樹皮で覆って
樹体内を保護していきたいところなんですが、
なんと枝が邪魔して覆えません。

図で説明するとこのような状態です

枝 スタブカット1.bmp

赤く囲まれている部分が枯れた枝
この枝が早く朽ちて無くなってくれればまだよいのですが、
そうはならないので、
樹皮が枯れた枝を巻き込みながら生長し(青の部分)、切り口の方に向かって伸びていきます。

しかし、切り口を覆うほどは枯れ枝も残っていてはくれず
朽ち果ててボロボロ崩れます。
仮に残ったとしても、
ほぼボロボロ・スカスカ状態で
健全な状態には決してなりません。

そして、りっぱな空洞の出来上がり
枝 スタブカット2.bmp

こうなるとダメですね〜
樹皮は枯れ枝に沿って生長し、空洞もふさがらないでしょう。
そしれ空洞には雨水は溜まり、樹皮に守られてない心材露出の状態なので病虫害も発生しやすくなります。

実物もお見せします。
IMG_4323.PNG

赤矢印のところを良く見ると、樹皮が巻き込んできているのが見えます。
まさに先ほどの図の状態。
この様になってしまうと
大穴が樹皮でふさがる事はできませんね。


おわかりいただけたでしょうか?
スタブカットは、景観上良くないだけでなく
樹木にとっても悪影響だという事を。


では、次回はお勧めナチュラルターゲットカットを
説明します。

by みそ
posted by みそ at 08:48| Comment(0) | 樹木医